ニュースの裏側を考える

偏向報道とは何なのか?

昨今では偏向報道という言葉が割と使われるようになったが
私はニュースの見方について昔から気になっている。

これは偏向報道とはちょっと違うのだが
例えば

22歳の若者が駅のホームで55歳の男性に暴行

こんなニュース記事があったとする。

見出しだけ見ればヤンキーチックな若者が歳のいった男性をボコボコにしたように見える。

完全に若者が「悪」である。

ところが内容を見たら、22歳の男性と55歳が口論になり、若者が暴力をふるったというような内容だったとしよう。

しかしここには口論としか書いていない。

もちろん暴力はダメである。

しかし、駅のような場所にはたくさんの人が集まり様々な人がいる。

・スマホで大声でしゃべる人
・スマホ見ながら前を見ずに歩く人
・傘を真横して手に持ち、後ろの人を気にしない人
・ご年配など座ったほうが良いのではと思える方に席を譲らない人
・人にぶつかったり足を踏んでも謝らない人

数えだしたらきりがない。

もし仮にこういった人への迷惑も考えないような人に22歳の青年が注意をしたうえで
口論になり手を出してしまっていたら若干ニュースの見方は変わるだろう。

もちろんメディアとしても暴力を肯定するわけにはいかないので
それを強調するわけにはいかないが
今回お見せしたようなタイトルでは、偏向報道とまでは言わないが
偏向タイトルとは言える気がする。

そして、あきらかに本来「悪」が55歳男性で
22歳若者は「正義」だったはずが「口論の末」で片付けられてしまう。

そして罰せられるのは22歳の若者だけである。

もう一度言うが、もちろん暴力はダメである。

しかし言ってもわからない奴もいる・・・

この話題になると行きつくところは体罰の話にもつながる。

私の時代は当たり前にあった。
そしてそれを今、ひどいことをされたとは思っていない。
当然ながら、正当なものばかりではなく
大したことでもないのに相手の機嫌が悪かったと思われるようなことで
ぶん殴られたこともある。

今となっては笑い話だ。

それがいいとは言わないが、まったくないのは将来的に強い人間が出来上がる確率は減るだろうとは感じる。

ちょっと話がずれたので戻すが、頭のおかしいやつはともかく、一般的には
人に暴力をふるうにはそれなりの理由がある。

だから私はニュースを見た時に
何で殴ったんだろう?
何で殺しちゃったんだろう?
をまず考える。

もちろんそれらはワイドショーなどでコメンテーターたちが勝手に推測して盛り上がってるが
そういうことではない。

真実が知りたいのである。

コメンテーターたちは仕事でそれをやってるので仕方がないが、それを見た視聴者は
そうなんだ。
と勝手に決めつける場合が多い。

そして今の時代はそれがさらにネットで拡散される。

真実かどうかもわからないのに・・・

その結果だけを見れば、あいまいに濁すニュースはよくない結果を招くので
偏向報道と何ら変わりはない。