昔、高利貸しで使われていた手法で、利息の先引きという手法があります。
ここで言う先引きは利息を誤認させる方法の事を指しますので
先引きがだめというわけではありませんので誤解のないように。
今の法定利息で話をすると数字が細かくわかりづらいので
大きな金額でお話します。
例えば100万円借りて20%の利息が付いたとして、一括返済したら
元金の100万円と利息20%の20万円を付けて、120万支払えばいいわけです。
これを貸付の段階で「利息は20%だけど、先に引かせてもらいます」と説明し
100万の20%ということで、20万を先に引き、相手には80万円を渡します
返済方法は
「あなたには100万円を貸したことになって、利息の20万円は先にもらっているので
元金の100万円返せば完済します」と説明します。
最初の例と比べると、どちらも利息は20万円ですから、先か後かだけの違いで
一見同じに感じてしまう・・・これがマジックなのです。
冷静に考えればわかるのですが、なにせお金に困っている時ですので
相手の言うことをハイハイ聞いてしまうので陥りやすい勘違いです。
説明しますと、先引きのほうは、手元に80万円しか来ていないので
80万円に対して20万円の利息が付いたことになります。
これって、20%でしょうか?
利息計算の利息÷元金を計算すると、25%となります。
つまり、20%と説明し、25%の利息を取るあくどいやり方なのです。
20%の場合は25%と5%の差でしたが、30%の場合、約43%にもなります。
その差、13%です。
つまり、上がれば上がるほど、そのパーセンテージの差も開くのです。
もちろんこういった貸付方法は法律違反ですので禁止されていますが
自分の身は自分で守るために、覚えておきましょう。